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ライブハウスの裏口から出て細い路地に入る
人通りも無い外灯の下を歩く
「あの...麗さん?」
「誰?そこにいんの?」
背後から女性の声
振り向いて顔を確かめようとしても暗くてよくわからない
「ライブお疲れさまです。
今日も麗さんかっこよかったですよ?」
「そりゃどーも。
てかせっかくなら顔見せてよね。」
少しずつ外灯の明かりで女性の顔が明らかになっていった
綺麗な黒髪、真っ白な肌で
唇にピアスを着けて
どこか不安げな表情をしていた
「あ、君!
いつも俺の前で見てる子でしょ?
毎回ライブ来てるから覚えてる。」
「はい。
あのっ....私、葵って言います。
この道なら麗さんに会えるかなって思って...
迷惑でしたよね。
ごめんなさい...」
「んー。あんまこうゆうの控えて欲しいんだけど....
まぁ今回は特別ね?」
「はい。ごめんなさい。」
「じゃぁ。今日はありがとう
またライブ見に来てよ」
傷つけないように注意しながら優しく告げた
このまま会話を切り上げて帰ろうと思ったが葵に止められた。
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