一杯目「T研の戦い」

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「明日、決闘を行う。」 「…………はい?」 部室に入るとともに放たれた、部長の突然の発言に新井は言葉を失う。 彼は白衣を羽織り、眼鏡を右手の中指で押し上げながら言う。 「相手は茶道部だ。 決闘内容は後日、学園長から発表される。」 「ツッコミたい事は沢山ありますが、まずは成り行きを説明して下さい!」 新井は部長に詰め寄って訳を聞こうとする。 すると部長はため息を吐きながら語った。 「……あれはそうだな、かれこれ5分前の出来事だ。」 「ついさっきじゃん!?」 「茶道部の部長、『水神 遥(ミナカミ ハルカ)』と出会ったんだ。」 「ツッコミはスルーですか……。」 因みに、この学校で水神を知らない者はいない。 彼女は学校のアイドル的存在で、黒髪の長い髪をポニーテールにしている。 肌は色白、正に大和撫子という言葉が相応しい人物だ。 「で、決闘を申し込まれた。」 「分からねえ!? その間に何があったのかを聞いてんですよ!」
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