一杯目「T研の戦い」

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「ねえ、カーくん。 相手は水神さん率いる茶道部でしょ? 要するに美女軍団だよね?」 「俺は興味がない。」 部長は右手中指で眼鏡を押し上げながらそう言う。 「学校ではかなり有名ですよね。 四人組で『フォーティーズ』。 傍から聞いたら40にしか聞こえない名前ですがね。」 そこに新井がフォローを入れる。 学校内の情報なら、彼は殆ど把握していた。 「つまりはカーくん、私事故に見せ掛けてあんなことやこんな事をしていいわけだね、ムフ☆」 羽田は手の平を頬に当て、トローンとした目つきになる。 部長はそんな羽田を見て一言。 「許可する。」 「やったっ!! カーくんから許可降りたなら何も私を止められないよ☆」 その時の羽田のテンションといったら、物凄いものであった。 まるで兎のように跳びはね、その長い水色の髪を暴れさせていた。 「だが勝負に勝てなかったら、お前が行った分だけ俺からの処罰が入る。 良いな?」 その一言で動きは止まる。
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