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「ねえ、カーくん。
相手は水神さん率いる茶道部でしょ?
要するに美女軍団だよね?」
「俺は興味がない。」
部長は右手中指で眼鏡を押し上げながらそう言う。
「学校ではかなり有名ですよね。
四人組で『フォーティーズ』。
傍から聞いたら40にしか聞こえない名前ですがね。」
そこに新井がフォローを入れる。
学校内の情報なら、彼は殆ど把握していた。
「つまりはカーくん、私事故に見せ掛けてあんなことやこんな事をしていいわけだね、ムフ☆」
羽田は手の平を頬に当て、トローンとした目つきになる。
部長はそんな羽田を見て一言。
「許可する。」
「やったっ!!
カーくんから許可降りたなら何も私を止められないよ☆」
その時の羽田のテンションといったら、物凄いものであった。
まるで兎のように跳びはね、その長い水色の髪を暴れさせていた。
「だが勝負に勝てなかったら、お前が行った分だけ俺からの処罰が入る。
良いな?」
その一言で動きは止まる。
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