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「新井君、今日のお菓子は何だと思う?」
「そうですね~、昨日はマフィンだったから今日はスコーンですか?」
「残念だが新井君、今日はチョコレートパフェだ。」
部長は冷蔵庫から大きく透明なグラスに入った、山盛りのパフェを取り出した。
上には板チョコやウエハース、チョコアイスも乗っている。
「張り切ってますね部長。」
「今日は、な。」
そう、このパフェは部長が作ったものだ。
因みに彼は、紅茶に合うデザートを毎日作っている。
紅茶と接点があるものなら何でも得意なのが彼であった。
「さて、そろそろ来るはずだな。」
「え、お客さんですか?
それとも新入部員ですか?」
「それはぐはぁ「パフェの匂いだああああああっ!!!」……。」
部長は突然現れた少女が蹴り飛ばした扉の下敷きになってしまった。
「……新井君助けてくれ。」
「あ、はい分かりました。」
部長は新井に扉を退かしてもらいながらようやく立ち上がる。
「こいつは妹の『恋(レン)』だ。」
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