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「新入部員の恋で~す☆
よろしく、ありゃいさん!」
「違う、僕は新井だ!」
「すみません、かみまみた。」
「本当に噛んだ!?」
そのタイミングで部長は手を叩く。
「はい君達、コントはそのくらいにしよう。
でないとパフェが溶けてしまう。」
『パフェ』という単語を聞いた瞬間、恋の瞳が輝き出す。
そして頬も紅潮し、満面の笑みを浮かべた。
「にゃふ~ん、パフェ食べたいにゃお兄ちゃ~~~ん☆」
すると恋は駆け出し部長に抱き着こうと飛び込むが、それは華麗に回避された。
「にゃ~~~~ん!!」
そのままの勢いで恋は壁にぶつかる。
「さあ、Tタイムだ!」
「そんな『照(ショウ)タイムだ!』みたいな言い方しないで下さいよ。
っていうか恋ちゃんは気絶してるんですけど、放っておいて良いんですか?」
見ると恋はお尻を突き上げ、その女の子らしからぬ体勢で頭にお星さまを浮かべて気を失っていた。
しかし部長はそんな妹に目もくれずに
「大丈夫だ、問題無い。」
一言呟いた。
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