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「カーくんのケチ!
別にいいじゃん、恋ちゃんにあんなことやこんなことするくらあががが!!
痛い! 痛いよカーくん!!?」
部長は羽田にアイアンクローをしていた。
ギリギリと嫌な音をたてながら頭を圧迫していく。
「いやああああぁぁあああカーくん体育美術合わせて赤点5教科ある私がこれ以上馬鹿になったらどうするのさああああ責任とってよおおおお痛い痛い痛い痛いっ!!?」
あまりの痛さで、凄い早口で言う羽田。
白く眼鏡を光らせる部長は、今は鬼の様にどす黒い怒りのオーラを振り撒いていた。
空いている左手で眼鏡を押し上げ部長は質問する。
「責任?
ほう、例えば?」
「私の、お☆む☆こ☆さ☆ん!
キャハッ☆
って痛い痛い痛い痛い痛い痛いごめんごめんごめんごめん嘘だっていやああああああああああ!!!」
部長は怒りを通り越した笑みで、その右手の力を強めた。
そして、夕日が照らしオレンジ色に染まりかけた学校には断末魔の叫びが響き渡る。
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