第2章

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カッパも傘も持っていない。 いつもなら傘が自転車に刺さっているはずだが今日はなぜかない。 家までの10分をこの豪雨の中、帰るのは厳しい。 今は自転車置場のわずかな屋根のあるところで雨宿りをしている。 この空間では雨はもろに入ってくる。 もう靴の中はびしょびしょだ。 他の人たちはもう早く帰ってしまったようで、今雨宿りをしているのは俺を含め3名。 その二人はいかにも真面目そうな女子大学生と思われる。
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