第2章

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俺は彼女が車に入って帰っていっても、しばらくそちらの方を向いていた。 その後、彼女からもらったピンクの傘を差しながら家に向かった。 普通、男ならピンクの傘を差していたら恥ずかしいと思うかもしれない。 しかし今の俺には恥ずかしさなどない。 むしろとても可愛い子からもらった傘という事ですごく自慢げに差していた。 しかし誰もそんなことを知らないので、はたから見れば変人のように思われることだろう。 周りの事には気にせず、俺は今は彼女のことしか考えていない。 いや正確には彼女のことしか考えられない。 俺は彼女に一目惚れしてしまったのだ。
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