第2章

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ふと彼女のことを考えていたら俺は彼女のことについて何も知っていないことに気づいた。 彼女のあの笑顔で俺の心は奪われたのに、俺はその気持ちを行動として全く表していなかったのだ。 しかし俺の恋愛経験は皆無と言ってもよい。 もちろん女の子に興味がないわけがないのだが恋愛という言葉を頭に浮かべたことはほとんどない。 だから俺にとってはこの一目惚れが非常に深い意味を持ってくる一方で、彼女とどのように接していけばいいのかが分からない。 初めの方に言っていた初めての彼女は告られた側だからエスコートの仕方とか全く分からない。 しかもその彼女と2ヶ月間付き合っていたのに手も繋いだことさえない。 こんな俺がある一人の女性に一目惚れをしてこんなに心を動かされることが考えられただろうか。
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