1.放課後の怪談

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「大丈夫よマー君。怖くない怖くない」 と、彼の隣に座る布佐紅真理がその頭を優しく撫でる。 そして―― 「今の話、私は面白かったわ。間宮さんもそう思うでしょ?」 「え、わたし?わたしは…う~ん…」 突然同意を求められて、白は苦笑を浮かべた。 鈴花の言うとおりグロテスクな話だとは思ったし、雅也のように怖がるのもわかるが、紅真理の言う“面白かった”には少々理解が追いつかない。 「よくできた話だったと思うのだけど」 こちらがなにも答えられずにいると、彼女は拗ねたように唇を尖らせた。 その様子を見て翔太が言う。 「間宮にお前のオカルト思考が理解できるわけないだろ」 「って言うか誰も理解できないしぃ」 と、鈴花がそれに続いた。 「ふぇ~んダーリン、あの2人が私のことイジメるわ~」 泣き真似をして、紅真理は隣の雅也に飛びつく。 しかし当のカレシは未だ目と耳を閉ざし、震えながら念仏を唱えるだけだった。
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