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一応その事は螺旋は知っているのに何故四聖院魔術学園に龍児を入学させたのか……
最早嫌がらせとしか思えない、いやむしろそうに違いない、何せ螺旋は昨日の電話相手曰く三度の飯より人を苛め倒すのが好きな奴なのだから、自身の息子を困らせるなんて平然とやらかすのだ。
何せ何年の前の誕生日にプレゼントととして魔力で動く成人男性並みの大きさの人形を送ってきた、それだけならまだしも奇声を挙げながら襲い掛かってきたものだから慌てて破壊し処分したものだ。
つまり今回のこれも嫌がらせの一種であることが十分に高いのである。
「……はぁ……」
場違いだと思うが今更入学式取り消しなんて当然出来ないだろう、つまり腹をくくるしか龍児に道は残されていない、故に諦めているのだ。
覚悟を決め龍児は重い足取りで門を通り入学式が行われるらしい体育館を目指す。
その間に他の新入生から奇異の目で見られるも、全て無視しながら。
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