…story1 失恋

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放課後―――――― ごめん…別れよう。 アタシのケータイの画面に一文寂しく文字が写しだされた。 彼氏の祐斗からだった。 メールでしか言えないのか。 正々堂々、口で言えよ。 そんなことしか思わなかった。 無心で『わかった💨今度はいい女と付き合えよっ✨』と打つ。 寂しくはなかった。 別に祐斗に冷めていたわけではない。 なんとも思わなかった。ただ頭の中は“どうにでもなれ”の文字でいっぱいだった。 こういうのが 強がりというのだろうか。 だとしても別にいい。 だって 祐斗にとってアタシはその程度の女だったというコトだから。
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