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やだ。どういう事なの。
男子トイレに普通に入って来ても顔色一つ変えない。むしろいつも男子トイレに入って来てますオーラ。
朱里ちゃんってこんなにワイルドな雰囲気を持つ女の子だったっけ?。
考えていると。
朱里「、、あ。なる程ね。一人個室でオでナニをしていた訳だね?ご主人様」
あっはっはっと面白そうに笑う朱里ちゃん。
やだ。本当にどういう事なの。
そう言うと。
朱里「賢者タイム中を邪魔するのも悪いし。さっさと用を済まして出て行くよ」
朱里ちゃんはトイレの個室に歩いて行って。
「バタン」
扉を閉めた。
俺「、、、」
この新たな一面を発見して、それが見たくない様な一面だった時の気持ちをどうしたらいい。
発狂か?発狂して走り回ればいいのか?。
俺「ううむ」
まるで朱里ちゃんじゃないみたいじゃないか。むしろあのサッパリとした笑い方。、、誰かを思い出す様な。
どっかで見た事あるような。
確か、、お客さんに対してものすごく無礼な店長さんとか。お客さんに対して「てめぇは駄目だ」とか言う店長さんとか。妹の胸を揉みまくる店長さんとか。
その節は百合世界をありがとうございました。
そして食事を前に逃げ出してくれたのはいい思い出です。
さっきの朱里ちゃんを見るとそんな店長さんと言動と仕草が似ている気が、、。
やばい。ヤックデカルチャーだ。
「ガチャリ」
彩月「、、、」
俺が複雑な気持ちで考えていると、足音をたてずにそ~っと彩月ちゃんが出てきた。
俺「あ、、彩月」
彩月「、、、っ」
眼で一喝される。
俺「っ」
その鬼気迫る迫力に言葉を飲み込む。何だ?彩月ちゃんがピンチだと思う程、事態は深刻なのか?。
彩月「、、、」
再びゆっくりと歩き出す彩月ちゃん。完璧に気配を消している、、だと、、。
出口に手が届きそうな距離までたどり着いた彩月ちゃん。
だがその努力虚しく無情にも。
朱里「彩月ぃ~。後でお仕置きだからなー?逃げようとしたから今日はフルコースだー」
個室からそんな声が聞こえてきた。
彩月「、、、」
回れ右をしてこちらに歩いてきて。
彩月「、、、さようなら」
そんな言葉を残してトイレの個室に閉じ籠った。丁寧に鍵まで掛けて。
同時に水が流れる音。
「ガチャリ」
朱里ちゃんが出てきた。
朱里「ふぃ~。出した出したっと。もうこれ以上おしっこ出ねぇ」
俺の精神的ダメージ限界突破。
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