〇〇、始めました。

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「よし!! こんなもんでしょ!!」 朝食はゆっくり食べれるものより、手早く済ませて腹に軽いのが丁度いい。 ということで、綺麗に焼いたトーストと目玉焼き、そして昨日の昼の残り物のマカロニサラダを添えて、出来上がり。 それらを乗せた丸い皿を両手で運ぶと、おとなしくリビングで待っていた虎次郎に差し出す。 「うわぁ、美味しそう」 「美味しそうじゃなくて美味しいのよ。私の料理の腕前は、三ツ星シェフも裸足で逃げ出す程だからね」 「勇ちゃんってさ、ほんっと自信に満ちてるよね。短時間で分かったことだけど」 ウッドテーブルに私の分の皿を置き、両手を合わせいただきますをしていれば、向かいに座る虎次郎はそんなことを言ってくる。 自信、だって? だって私 「自信があるもの」 容姿もだし、全ての作業に能力に自信を持っているの。 目玉焼きを乗せたトーストを豪快にかじれば、虎次郎はくはっと、眉間に皺を寄せて笑った。 「堂々と答える? く、はは! 普通さ、人って自分に自信が無いもんじゃない? 特に日本人ってさ、変に謙虚意識とかが高いから、自分を卑下するよね」 「だって自分で自分を卑下したら自分が可哀想じゃない。いい? 自分が自分自身を一番に愛して自信を持たないと、何も出来ないわよ。 周りに、自分を見てもらうことさえ無くなってしまう。 そんなの、自分の存在が虚しいだけ」
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