〇〇、始めました。

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必要な生活用品は百均の店で揃え終わる頃には、店の壁時計はお昼を指していた。 結構歩いたせいでお腹はいい具合に空いてきたけど、虎次郎の人は見た目発言にも取れる考えにささくれだった気持ちはそのままで、虎次郎と二人食事を取る気はおきない。 かといってこのままアパートに帰れば、嫌でも虎次郎と二人きりになるのは分かっていて……。 猛ダッシュで通りを駆け抜け、虎次郎から逃げたい衝動に駆られた。 「スニーカー履いてくればよかった……」 「え、何で?」 「うっさい。独り言よ」 店から出てげんなりした感で呟けば、隣に立つ虎次郎は不思議そうに聞いてきて。 てめぇが原因なんだよ!! と、人目気にせず怒鳴り散らしたいけど……怒鳴ったらお腹が空く……。 ああ……なんか濃いものが食べたいわねぇ。 「勇ちゃん。昼飯食べない?」 うわぁ……こいつもお腹空かせちゃったの? 片手に百均の袋を下げた虎次郎は、もう片方の手でお腹を撫でながら私の顔を覗き込んできた。 お腹……お腹空いたけど、人を見た目判断する野郎とは…… 「ラーメン食べに行くわよ!!」 この際そこは目を瞑ぅぅぅる!! 腹に背は代えられない!! ……あれ、何かちょっと違う気もするけれど、そういう言葉があるように、お腹を満たす為には虎次郎の存在を我慢してやるわよ!! 我慢して、大好きなラーメンをずるずる食べてやるんだから!!
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