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「突然で悪いが、フリーター君に質問があるのだが……聞いてもらえるだろうか?」
「良いですよ。私を完膚なきまでに振ったおじさん」
「ぬ、うぅぅ。そんなとげのこもった返事を今しなくてもいいじゃあないか」
「うふふ。冗談ですよ。本気にしないで下さい」
「キミの冗談は、軽く笑えないんだよ」
「おじさんは可愛いなぁ~」
「やめてもらおうか」
「うふふ。さ、冗談はこれぐらいにして、私に質問って何ですか?スリーサイズですか?」
「いや違う。と、いうか、キミは厳かな女性って設定なんだから、そういったふしだらな発言は控えてくれないか?私が言うのもあれなんだが、キャラが崩れる」
「発言の自由は人類みんな平等なんですよ」
「大層な反論を述べるな!……まあ、いい。で、質問なんだが、何でキミはそんなにミロが好き何だ?」
「個人の自由」
「そんな答えで、私が納得するとでも?」
「故郷の味」
「ほう。キミの故郷では、ミロを栽培か名産品として扱っていると?」
「少年の心を忘れない為」
「キミは女性だね?その心はいらないね?」
「まあ、本当のところは、会社の自販機に私が飲めるジュースがミロしかなかった。それだけの理由なんですけどね」
「……ああ」
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