正 式 に 。

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結局やっぱりいつもみたいに 抱きしめられてキスをされる。 そしてまたいつものやり取りだろう、そう思っていた。 抱きしめる手を緩め、瞳を見て稲田さんは言った。 「美羽、付き合おう?」 「私でいいって妥協みたいなのは嫌。本当に好きな人見つけないと」 そう応えると、 いつもより強く抱きしめて 「美羽でいいなんて思ってない。美羽がいい、だから付き合って」 そう言われ、私は首を縦に振った。 キスをされるようになって、 半年以上たって、やっと正式に付き合うことになった。 2006.5/26  
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