103人が本棚に入れています
本棚に追加
結局やっぱりいつもみたいに
抱きしめられてキスをされる。
そしてまたいつものやり取りだろう、そう思っていた。
抱きしめる手を緩め、瞳を見て稲田さんは言った。
「美羽、付き合おう?」
「私でいいって妥協みたいなのは嫌。本当に好きな人見つけないと」
そう応えると、
いつもより強く抱きしめて
「美羽でいいなんて思ってない。美羽がいい、だから付き合って」
そう言われ、私は首を縦に振った。
キスをされるようになって、
半年以上たって、やっと正式に付き合うことになった。
2006.5/26
最初のコメントを投稿しよう!