はじまり

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昔、嫌、この世界とは掛け離れた昔話 この物語の主人公の登場から物語が始まる。 日も暮れた山の中、一人の男が薮の中で野草を背中にかついだカゴの中に入れていた。 「大分集まったな…しかし、かなり日も暮れてきた、これは山を下りる…ことは難しいか」 この男、名は左近(さこん)と言い母や妹のため、街で売りに出す野草を集めていたのだった 「今日は奥の方まで来たからな、野宿だなこれは…ハァ」 春になり暖かくなったとはいえ、夜には冷え込む、ましてや山の中、より身に凍みる。 ため息を着きながら暗くならない内に薪を集めて、夜に備える左近であった。
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