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ノドを上下に鳴らして机に手を伸ばす。
--痛ミが欲シイ。
右手にカッターをギュッと握って左腕に当てる。
ゆっくりとカッターの刃を皮膚に当て、カッター全体を引く。
痛みに目を一瞬つむってから開ける。
すると切ったトコから血の珠が数か所できて、そこから血が滲む。
嬉しくて歪む唇。
--もっと。
--モット。
--モット、痛クシテッ。
願いながら何度も何度も繰り返しカッターを腕に当てる。
何度も何度も傷を作ってゆく。
何日か前にも傷付けた、カサブタがさらに傷になる。
--モット、生きてるって教えてよっ。
「なにしてンの?リストカ
ットやめるって約束したじゃん」
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