夏のなんか地区予選的な

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担架投入だ。 こんな場面初めて遭遇してしまった、しかも自分のチームで、しかも顔馴染みが だ。 竹山はこのハプニングに乗じてどや顔でランニングホームランを決めようと全力疾走している。 せっせと運ばれる小林、その小林はベンチに運ばれる際に俺の横を通り過ぎた。 その時 「佐藤・・・・、」 !! 小林が俺に話しかけてきた。  「いや、俺はいいから早く治療してもらえよ」 「は、冷たいんだか優しいんだかわかんねえな、お前・・・・。こ、これを」 血だらけの硬式ボールだ。 お前・・・・アレ、キャッチしてたのか 監督はそれを見て審判に講義、相手ベンチの竹山はとても悔しそうに暴れていた。 「佐藤・・・・コレ、早く受け取れや・・・・」 は?俺が? ・・・・いや、いいけども。 良いけどもなんで俺が 無言で血だらけのボールを左手で受け取り、右手に持ち替える。 しまった 両手に若干血がついた 「頑張れ」 はい?
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