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「あれ?どうした佐藤?お前も筋トレでもする気になったか?」
「あ いや・・・そういう訳じゃないんだけどさ、あれよ、暇になっちゃって」
結局その辺でウダウダする訳にもいかないので扉を開きこっそり侵入したが、入口付近でダンベルを使ったトレーニングをしていたためすぐに見つかってしまった
なんでこっそり侵入したかって?
理由はあれだよ
後藤さん
彼女は三年のマネージャーでありながら最狂の鬼コーチであり最強の天使でもある
そういう設定の娘なのである
ほら、早速やってるよ、あれ、見てごらん?見てられないよこれ、なにあの娘、なんで鞭を常備してんの?
頭おかしいの?
「ほら!そこ!なにやすんでんのー!真面目にやれよー!」
「スイマセン!鞭デ叩カナイデクダサイ!」
ぺしぺし叩かれてる三年の鬼瓦先輩、決してイケメンとは言えない顔立ちとゴツい身体とは引き換えに繊細な守備と走りを見せ付けてくれる中々の名手。
あのゴツい身体から繰り出されるバッティングは、時折最強の球威を持った広大なる本塁打を生み出す。正に才色兼備
そんな鬼瓦哲也先輩のポジションはベンチ
最強の秘密兵器だ
彼・・・もとい彼らの輪に加わればそれで終わりだ
後藤さんに殺される
「まあ・・・頑張れよ佐藤。応援してっからな」
「あ?なんだよ急に、」
「・・・別になんでもねーよ」
そういった小林は後藤さん率いる地獄の自主トレチームに加わって行った
「なんだよ・・・変な小林だな」
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