始まりの朝

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「教室迄行こうか?」 逞は心配そうに私を見る。 「大丈夫!ありがとう。」 私は笑顔見せ安心させ、教室に向かった。 「おはよ!今日も見せ付け?」 中学校からの親友の美那だった。 「逞君、彼女に“お姉さんと登校しないでよ”って言われて別れただってよ!」 本当に優しい。 「あっ直!」 美那は大きく手を振った。 「はよ!何々また逞君の話?」 「そうだよ!」 「美那!」 直とは海老沢直哉。彼も中学校から一緒だ。 私と逞は仲良しの見本カップルらしい・・・ただの兄弟なのに・・・。 これが私の日常生活。 平和で幸せな毎日。 それが、まさかあんなに簡単に壊れるなんて・・・ 誰も知らなかった・・・
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