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吉井明久はFクラスに向かって走っていた。
明久「おはよう!!」
瑞希「おはようございます。明久君♪」
美波「おはよう!アッキー♪」
雄二「おはよう、明久。…聞いたか?」
明久「何を?」
雄二「転校生の話。…噂ではお前と同じ“監察処分者”だってよ。」
今日もFクラスの教室は汚い。…ひび割れた壁に穴だらけの窓、そして埃とカビの畳。
…そんなことより転校生だって!?
明久「…でも、良かった~♪僕みたいなバカが他にもいて。」
雄二「何を言ってるんだ?転校生は『自主的に志願』したみたいだぞ。」
浮かれてた明久に一言
雄二「安心しろ、明久。…お前みたいな『バカ』は世界でも1人しかいないから。」
明久「誉めてるのか貶してるのかはっきりしてよ!」
明久の落ち込み度 80
雄二「当たり前に貶してるんだ。」
明久の落ち込み度 100
瑞希「明久君、元気出して下さい。」
美波「そうだよアッキー。元気出しなって。」
二人に励まされて少しずつ元気出す明久。
いつもの窓際の一番後ろに荷物を置いた。
明久「そうだね。くよくよしててもしょうがないよね♪」
美波「そうそう♪」
明久「でも姫路さんならともかく、出るとこ出てない美波に言われ…ながら足の関節が曲がってはいけないところに曲がっている気が…痛てて、ダメだって脱臼しちゃうよ。」
美波「誰の胸が無いですって!?」
…ミシミシ(関節がきしむ音)
明久「ぎゃぁああ!」
…ボキッ。
明久…撃沈。
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