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「えっと……1年生?」 美少女は俺に問う。 首を傾げて聞いてくるのがとてつもなく可愛い。 美少女の髪がふわりとなびいた。 「はい、1年生です」 「あっ、じゃあ後輩だ! 私は2年生なの」 美少女は自分を指差して嬉しそうに微笑んだ。 うーん、可愛い! 天使すぎる。エンジェルだよエンジェル。 久々、人を可愛いって感じた。 「お……っと、ごめんね。もう時間だから行くね。バイバイ!」 美少女は腕時計を見て、急ぎ足で図書室を出て行った。 はぁ……すごい可愛い人だったな~。大した会話出来なかったのが悔しい。 出来ることならお近づきになりたかったけど、高嶺の花っぽかったし……。いや! あんな美少女なんだから、モテてるだろうし俺なんかが近づいていいようなお方じゃねぇ! 『君も寺田 勇好きなの?』 ってことは、あの人も寺田 勇好きなのかな? また会いたいなぁ。 さっき見た天使の笑顔を思い出しながら、物思いにふけっていると5分くらい経っていた。 やば……もう帰ろ。 ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ 結論から言ってしまうと、また会いたいなぁという俺の願いは、もうすぐ叶ってしまう。 『思わぬ形』でという余計なオプションつきで……。
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