閣下様にひざまずけっ！

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うじうじしている間に他のクラスメイトの自己紹介が終わって、今日はもう下校となってしまった。

あぁ……最悪だ……。
初日なのに１人も友達できなかったし……泣きたい。

こんな地味な自分が嫌いだけど仕方ない。明日から頑張ろ……。

俺は真新しいナイロンのスクールバッグを持ち、教室を１人さみしく出た。

友達ができなくて気分は落ち込んでいたが、青坂高校の見るもの全てが目に新しくて歩いているだけでも楽しくなる。

あっ、図書室の位置を確認しておこう。

なぜ図書室かと言うと、俺は大の読書家なのだ。

父親が大手出版社で小説の編集者をしていることもあり、小説は自分にとても近い存在。

好きなジャンルはミステリー！
小説の中にちりばめられた数少ないヒントを元に推理して、犯人探しをするのが俺は好きだ。