第一話~出会い~

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少年は何もせず、ただ時間だけが過ぎていった。 そして…井戸に落とされてからかなりの時間が流れた。 井戸の中は先ほどよりは明るい、恐らく昼ぐらいだろう。 「何もしないで諦めるとは…やはり男は情けない…」 突然、少年以外誰もいるはずもない井戸から女性らしき声が聞こえた。 「誰!?」 「貴様…私の声が聞こえるのか?」 「一体どこに…」 その時、先ほど少年が拾った剣が光始めた。 「な、なんだ…!?」 「男に私の声が聞こえるとは不思議だな…まあいい…少年、この井戸から出たいか?」 剣が話していることに気づき、少年は驚いた。 「出たいのかと…聞いている…」 少年は深呼吸をして剣の問いに答えた。 「出たいっ!!」
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