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少年は子どもたちに剣を振ったあと、村から出ていった。
「人を…殺した…俺が…」
少年は震えた声で言った。
それを聞いて剣が少年に話しかける。
「貴様はそれでも男か!子どもといえど、たかが五人亡き者にしただけではないか!」
しかし少年は答えない。
「…貴様、名は?」
「………カイト…」
「人を殺めたことよりも、復讐のために剣を振ったことを悔やむのだ」
カイトは膝を抱えたまま小さい声で剣に聞いた。
「……剣、名前は?」
「私の名は…ジャンヌだ」
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