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その時、警官が警棒を振り下ろす直前に見せた顔。
極限までに不細工な顔だ。
それは、いわば、
“傷つける”という、人間の欲望を素直に浮かべた顔だった。
俺は何度この顔を見てきたのだろうか。
パシッ!!
俺は頭上に勢いよく落ちてくる警棒を掴み止めた。
警官はかなり驚いた表情を浮かべたが、そのまま間髪を入れずに俺は、鳩尾に素早い蹴りをお見舞いした。
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