━episode 0━

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その時、警官が警棒を振り下ろす直前に見せた顔。 極限までに不細工な顔だ。 それは、いわば、 “傷つける”という、人間の欲望を素直に浮かべた顔だった。 俺は何度この顔を見てきたのだろうか。 パシッ!! 俺は頭上に勢いよく落ちてくる警棒を掴み止めた。 警官はかなり驚いた表情を浮かべたが、そのまま間髪を入れずに俺は、鳩尾に素早い蹴りをお見舞いした。
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