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積み木チャレンジのルールは極めてシンプルだった。
小学生でも簡単にできる内容のギャンブルだ。
遥斗もルールの内容をすぐに理解すると、ある想いが浮かび上がる。
なるほどね。
このギャンブル内容はこの王国で有効かもなぁ。
シンプルで解りやすいルールだったから、ギャンブル内容を説明する時間も僅かで済む。
それに積み木は誰でも遊んだ経験があるはずだから、どんな人間にも解りやすい内容なんだ。
場所代が高いから、説明に時間を使うのは避けた方がいいからなぁ。
ちょっと勉強になりましたっと……。
「お客様。ギャンブル内容は大丈夫でしょうか。」
牧の問い掛けに遥斗は答える。
「はい。大丈夫ですよ。」
「それでは……。続いて掛け金の説明です。掛け金は一万円から五万円の間で、好きな金額をお客様がご自身で決めて下さい。成功したらお客様が決めた金額を私が支払います。失敗した時は私がお客様の掛け金を貰います。」
更に牧は説明を続ける。
「それと積み木チャレンジには、縛りルールがあります。積み木チャレンジの挑戦は、勝敗に関わらずお一人様一日一回限りとさせて頂きます。そして勝った方は、二度とこのギャンブルに挑戦できないものとします。以上が積み木チャレンジのすべての内容です。」
掛け金自由かぁ……。
積み木を立てるだけで最高五万貰えるとか最高だけど……。
そんなに簡単に勝てるはずはない。
必ずなにか裏があるはずだ。
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