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一人になって寂しくなった俺は人間不信になっていった。
ただ人が怖くて話しかけられても怯えるばかりで…。
僕は本当にバカだった。もしもあの時努力していたら今僕はもしかしたら違う人生を歩んでいたんじゃないかと思う。
僕は一人になるのが怖くて一人でいるのが怖くて教室から飛び出したくなった。
徐々に教室に行くのが怖くなっていく自分がいた。
歩く足取りが重い…。
本当に気付いた時には遅かった…。
中学一年生の夏休み…僕はバカみたいにハシャいだ。
施設で産まれた僕は施設の先輩たちが大好きだった。
夏祭りにも行ったし、近所の路上で花火もしたっけ。
暑い日々の繰り返しで生活リズムも狂っていった。
そして夏休みが明けた頃、僕はイジめられてもいないのに自ら逃げ出した。
つまり登校拒否になった。
でもこの時の僕はまだ気付いていなかったんだ。
こんなにも暗い人生を送っていた僕に新しい光が差し込んでくるなんて…。
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