中橋学園

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  ――あぁ、第一印象も大事だけど、その後の付き合いもやっぱり大事なんだよな。 目の前の少年を見て深くそう思った幸裕だった。 あまり深く関わらない方がいい感じもしていた。 「なっ、なっ。まだこの町には全然慣れてないんだろ?結構構造複雑だしな。それに、“夜”のことも教えて上げないといけないし。今日案内してやるよ!」 「えっ、いや、大丈夫―――」 「じゃあ、7時45分に神沢駅前な!遅れるなよ!」 大丈夫だと断りを入れようとする幸裕の言葉をまたも遮って、勝手に時間と場所の約束までして、帰っていってしまった。 ……もしかして、自分はとんでもない奴と関わってしまったのか? そんなことを思いながら、裕司が出ていった後を呆然と眺めていた幸裕だった。 ――彼の予想の通り、少年と出会ったここから、彼は急速に非日常の世界へと引きずり込まれてしまう。
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