もう一度。

1/1
前へ
/13ページ
次へ

もう一度。

周りの空気に溶け込むのが嫌で、イヤホンを耳にねじ込んで、好きでもない音楽を聞いていた。 景色に馴染んでしまうのがすごく怖くて、心が切なくて、寂しくて、それが私をぎゅってして離さない。 何故だろう… 脳裏に浮かぶ笑った顔とか、視線とか瞬きとか。 苦しい今を越えればなんとかなるだなんて、気休めもいいところ。 ずっとずっと消えない。 私の隣で笑う君の横顔。
/13ページ

最初のコメントを投稿しよう!

0人が本棚に入れています
本棚に追加