放牧の星

2013年 日常と世界。

奴等との会話で人類が生かされている目的と世界の今を知った。

なぜ侵略したか。
ーー母星が手狭になり土地が必要になった。

侵略は苦労したか。
ーー君たちでいうオキアミ漁業と同等の労力だ。

なぜ地球か。
ーー資源としてヒトの利用価値が高いことがわかった。

利用価値とはなにか
ーー爪、体毛、排泄物、に貴重な資源を含んでいる。母乳、体液、肉、臓器、血液が我々の食料となる。
あとは娯楽、愛玩用として使う。

なぜ日本語がわかるのか
ーーサンプルで捕獲したヒトの脳を分析、習得した。

犬や猫の言葉もわかるのか。
ーーこの星の動物なら意志疎通は可能。

我々ヒトを知的生命体と思うか。
ーー思わない。君たちはそんな進化は遂げていない。

妻の妊娠から出産までの期間が短い。何か知っているか。
ーー光線を浴びせ、多産になるよう品種改良した。

今　我々人類はどのくらい生きている。
ーーこの星に13125651207匹。我々の母星に14736匹。他の星に1856345匹。

君たちの仲間はこの星にどれだけ住んでいるのか。
ーー54741人。

他の星に人類を連れて行った目的は。
ーー貿易の品物として。

知的生命体と獣の違いは何か。
ーー君たちでいう超能力の有無。

そうこうしてる間に仕事場に着いた。