幸せとは脆く儚いから幸せなんだ

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私が16歳を迎えた翌日。 お父さんがいつもより遅く帰って来た。 「お父さん、いつもより遅かったね」 声をかけても反応がない。 普段なら疲れた声で、でも笑顔で「ただいまー」なんて言ってくるお父さんが、千鳥足でヨタヨタとこっちへ来た。 どうも、泥酔してるらしい。 ソファーに倒れ込むと、お父さんはそのまま眠った。 「お父さん、風邪引くよ?」 爆睡していて、全く起きない。  
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