幸せとは脆く儚いから幸せなんだ

3/5
4人が本棚に入れています
本棚に追加
/30ページ
「あら、お父さん寝ちゃったの?」 お風呂から上がったお母さんがバスタオルで髪を吹きながらお父さんの顔を覗き込む。 「相当疲れてたのかしら…」 心配そうにお父さんを見つめる。 「今日は特別、ここで寝かせてあげようか」 お母さんはニコッと笑って私に同意を求めた。 「うん。そうだね」 私はお父さんの寝室からタオルケットを持ってきて、横たわっている体に掛けた。 「おやすみなさい」  
/30ページ

最初のコメントを投稿しよう!