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次の日の朝、いつも通り着替えをして階段を下りていくと、そこには肘をテーブルにつき、顔を隠すように下を向いたお父さんと泣き崩れ、嗚咽をあげるお母さんがいた。
私はお母さんの元へ走り寄った。
「どうしたの!?」
お母さんに聞くも、首を横に降るばかり。
どうすればいいか分からなくて、お父さんを見た。
お父さんはさっき見た姿勢から全く変わっていなかった。
「お父さん」
声をかけても、無反応。
「ねぇ、何があったの!?」
さっきよりも自然と声が大きくなった。
「すまない……」
私とは正反対のか細い声が、謝罪の言葉を紡いだ。
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