あの人

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  新野千尋。 第一印象は、『クールそうで苦手なタイプかも…』と思っていた。 そんな彼とは席替えで隣になってしまった。 (うわ~どうしよ;) 隣だからどうということはないのはわかっているけど、やっぱり苦手な人の隣は緊張する! そう思っていると、4時間目の授業が終わるチャイムが鳴った。 と同時に、 「千尋、飯喰おうっ」 と丹伊田が新野の所に来た。 「あっ隣、渡里さんなんだ! 千尋あんましゃべんの上手じゃないけど、仲良くしてやってね。よろしく!!」 「お前は俺の保護者か?!」 「あははは、そう怒んなって」 新野くんは怒った口調で笑っていた。 (あれ?クールっていうよりかわいいじゃん…) 丹伊田くんとしゃべっている新野くんは第一印象とは全然違っていた。 そうして、丹伊田くんがお昼を誘ってくれて何度か一緒に食べて、彼とも話した。  
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