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そんな日が続いて…ある日の事だった。
私は少し前に生徒として学園に入り、学園だけの世界で生きていた。
その学園にある人物が転校してきた時からだったろう。
私の世界が、広がったのは―――――……
少年Side
「ここがヴィービィル学園…」
少年は学園の門を見上げながらそう言った。
手には大きな鞄と黒い帽子を持っている。
茶色い髪が風で揺れて、きっちりと制服に身を包ませていた。
少年はしばらくして見上げるのを止めると、一歩一歩と進んで行った。
学園な中は緑溢れていてとても綺麗な道が向こうまで続いていた。
少年はこれからここで暮らすんだと笑いながら言った。
学園の校舎に着くと、少年は一つ溜息つきながら後を振り向いた。
どれくらい歩いたのだろうか。足がひどく痛い。
運動不足かな。と少年は思いながら、大きな校舎を眺めると、よしっと言いながら校舎の扉を開けた――――――……………
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