4人が本棚に入れています
本棚に追加
あれから、クラスでは『死神が来た…』とやはり言われ、友達など出来そうになく終わった。
その日の夜。『駄目だった。』そう言ったロルズを、私は『始まったばかりだろう。』と励ました。
が、ロルズによると『諦めないで友達になろうと頑張ったけど、それから友達なんて出来なかったんだ』と私に言う。
私は溜息ついた。
「私だって黒い髪の妖精だと恐れられたままだったかな…。」
私はロルズに笑いながら言った。
ロルズは驚いた顔を私に向けながら『えっ!?』っという。
「だからあまり行きたくはないのだよ。
あの教室に…。」
「……同じ…なんだね…。」
「だから自分だけだと思うのではないのだ。
私も…思っていた。
自分だけがこんな目に…と。」
『君が来なければ、私は教室に来なかったかも知れぬな。』
私はそう言いながら、二つの満月を見上げた。
最初のコメントを投稿しよう!