妖精は死神に微笑む

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あれから、クラスでは『死神が来た…』とやはり言われ、友達など出来そうになく終わった。 その日の夜。『駄目だった。』そう言ったロルズを、私は『始まったばかりだろう。』と励ました。 が、ロルズによると『諦めないで友達になろうと頑張ったけど、それから友達なんて出来なかったんだ』と私に言う。 私は溜息ついた。 「私だって黒い髪の妖精だと恐れられたままだったかな…。」 私はロルズに笑いながら言った。 ロルズは驚いた顔を私に向けながら『えっ!?』っという。 「だからあまり行きたくはないのだよ。 あの教室に…。」 「……同じ…なんだね…。」 「だから自分だけだと思うのではないのだ。 私も…思っていた。 自分だけがこんな目に…と。」 『君が来なければ、私は教室に来なかったかも知れぬな。』 私はそう言いながら、二つの満月を見上げた。
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