魔物が住む島

9/15
前へ
/19ページ
次へ
プルル「アハハ~、純はおっちょこちょいだね~」 おかしそうに笑うプルル。 そんなに笑うなよ。 リル「漁って事は漁師ですか?」 純「あ、ああ。まだ見習いだけど…」 ここは変にみえを張って滑るより、素直になった方が吉だな。 アウラ「ところで貴方、人間よね」 ん?何言ってんだ? 当たり前だろ。 君達みたいに人外に見えるか? 嫌、失言だったな。 「ああ、そうだけど…」 そういうと四人の目付きが変わった。 今思ったらこの返答は浅はかだった。 目の前のどうみても人じゃない少女がいるのに、よく考えれば分かったはずだ。 彼女達は人じゃない。 人を襲わない確証は一切ない。 戻れるならほんの一分前に戻りたいとこの時ほど思った事は、自分の人生の中で片手の最初の指がおれる位だろう。 それ程、自分の行動を悔やんでいた。
/19ページ

最初のコメントを投稿しよう!

135人が本棚に入れています
本棚に追加