気がつけばテンタクル

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「ったく、余計な運動させやがって」 俺はすっかり暗くなった帰り道をゆっくり歩いていた。 高校に入ってもうすぐ二年になる俺はもう喧嘩なんぞこれっぽっちもしたくないのだが、中学の頃の行いが悪すぎたのか時々名を上げるだのちょうしこいてるだの難癖つけてくる奴らが忘れた頃にやってくる。 そのおかげで学校では俺に話しかけてくるクラスメートなんぞ皆無で寂しい学校生活を送っている。 「理不尽だよなぁ」 俺は寂しい独り言を言いながら暗い夜道を歩いていた。
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