意味なく嫌われる物達

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僕には 名前も住む場所も 頼れる人もいない 産まれた時から そうだった 僕は《子捨てbox》とやらに 捨てられたらしい 『覚えてないけどね…』 溜息をついて 空を見た 手には 今日貰ったほんの少しのお金 『ありえないよな…あれだけ働いてコレかよ。』 貰ったお金を握り締めた もう 慣れたけど…正直キツイ 僕は どれだけ働いたって いつも認めて貰えないどれだけ 頑張ったって いつも意味嫌われる 『全部こいつのせいだ。』 僕は胸にある ハーケンクロイツを恨めしく思った いつだって そうだった こいつがあるから 汚いだの グズだの言われて れも本当の僕を見てくれない
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