エスパー少年

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ここは埼玉の××市の空き地。ここには凄く怖い少年がいる。K太の事だ。 K太はいつも年下をいじめ年上を泣かし空き地を陣取っている。今日も色んな人を泣かしている。…と思っていたが今日はK太が泣いているではないか。せいぜい噂が広まって親に伝わったのだろう。 僕はその理由がすぐにわかった。なぜなら僕はエスパーだからだ。この能力は生まれた時から持っている。 ほかにもこんなエピソードがある。 テストの時間、頭の良い奴の考えを読みとり100点をとる。 あとはサッカーや野球で動きなどを先読みして大活躍。 実に便利な能力と思うだろう。しかし違う。 この能力はコントロールができない。 どういう事かというと…四六時中人の心の声が頭の中を巡るのである。 思い浮かべるだけなら平気だろうが、実際こんな目に遭うと常人なら鬱になるだろう。いやなっている。 想像してみてくれ、自分が好意を寄せる清純な女性がいるとする。この能力はそういった人の本性を知ってしまうのだ。 この話を聞いて君はこの能力をほしいと思うかい? ほしいなら君にあげたいくらいさ。
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