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円堂「な・・南雲が、死んだ!!」
円堂が叫んだ。教室がざわめく。
豪炎寺「円堂、落ち着け。何でお前が、そんなことを知ってんだ?」
俺は、円堂が言ったことが信じられなかった。なぜなら、南雲は誰かに恨まれるようなやつではないし、ましてや、自殺するようなヤツでもない。何かの間違いに決まっている。
円堂「俺の家、南雲の家に近いだろ?登校してる途中に、人が集まっていて何事かと思って、見てみたら、腹から血流して倒れている南雲がいて。」
鬼道「本当か?円堂。」
円堂「あぁ。」
豪炎寺「・・・・・・・。」
円堂は、嘘をついているようではなかった。しかし俺は、信じられなかった。いや、信じたくなかった。
チャイムが鳴った。
それと同時に、担任の教師が教室に入ってくる。俺たちは、急いで席に着いた。日直が礼をさせると、担任の教師が今日の連絡事項を話し始めた。俺の耳にそれは、聞こえてなかった。南雲の席を見る。もう、登校時間を過ぎているのに、南雲の席は、空だった。いつもなら、円堂よりかは、先に登校してくるのに。
教師「そして、皆さんに悲しいお知らせがあります。」
嫌な予感がした。俺には、教師が、なんて言うか予想ができていた。しかし、信じたくなかった。聞きたくない、聞きたくない、これ以上言うんじゃない!そう、心の中で叫んでも、教師の耳には聞こえるはずもなく、
教師「みんなのクラスメイトの南雲晴矢くんが、今日切り裂き魔の手によって、死にました。」
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