第一章 こっくりさん

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円堂「な・・南雲が、死んだ!!」 円堂が叫んだ。教室がざわめく。 豪炎寺「円堂、落ち着け。何でお前が、そんなことを知ってんだ?」 俺は、円堂が言ったことが信じられなかった。なぜなら、南雲は誰かに恨まれるようなやつではないし、ましてや、自殺するようなヤツでもない。何かの間違いに決まっている。 円堂「俺の家、南雲の家に近いだろ?登校してる途中に、人が集まっていて何事かと思って、見てみたら、腹から血流して倒れている南雲がいて。」 鬼道「本当か?円堂。」 円堂「あぁ。」 豪炎寺「・・・・・・・。」 円堂は、嘘をついているようではなかった。しかし俺は、信じられなかった。いや、信じたくなかった。 チャイムが鳴った。 それと同時に、担任の教師が教室に入ってくる。俺たちは、急いで席に着いた。日直が礼をさせると、担任の教師が今日の連絡事項を話し始めた。俺の耳にそれは、聞こえてなかった。南雲の席を見る。もう、登校時間を過ぎているのに、南雲の席は、空だった。いつもなら、円堂よりかは、先に登校してくるのに。 教師「そして、皆さんに悲しいお知らせがあります。」 嫌な予感がした。俺には、教師が、なんて言うか予想ができていた。しかし、信じたくなかった。聞きたくない、聞きたくない、これ以上言うんじゃない!そう、心の中で叫んでも、教師の耳には聞こえるはずもなく、 教師「みんなのクラスメイトの南雲晴矢くんが、今日切り裂き魔の手によって、死にました。」
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