第一章 こっくりさん

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先生の言葉を聞いて、涙をこらえてたのか、円堂は声を上げて泣き出し た。鬼道もゴーグルの下から、涙が零れ落ちた。 これ以上、このことを信じらざる終えなくなった俺は、机に伏せて静かに ないた。しかし、一向に涙は、どんどん流れ落ちる。1時間目、2時間目 が、始まろうともこの涙は、止まらなかった。 そういえば、南雲とであったのは、2年の夏だった。南雲が、転校して来 たのは、3ヶ月前だが、俺らはその一年前にすでに知り合っていた。きっか けは、フットボールフロンティア。つまり、サッカーだった。次相手の南雲 のチームを見に行ったとき、彼のすばやいプレーに魅了された。南雲のチー ムと戦った試合では、2-1で勝ったが、南雲プレーに悪戦苦闘した。 南雲が、こっちへ引っ越してきてからは、俺たちは、雷門中サッカー部の エースストライカーを巡ってのライバルだった。しかし、普段の生活では、 みんなを盛り上げてくれたし、一緒につるんでいた。俺が、悩んでいたとき は、相談に乗ってくれたし、大変そうなときは、手伝ってくれた。 本当に南雲は、いいやつだった。なのに、
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