新しい私

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「あっいいよ!晴奈帰るわ~」 「ごめんね~今度なんかおごる~‼」 「うん!よろしく~‼」 どうせおごられることはないことを確信しつつも返事をして、2人は別々の電車に乗った。 「彼氏ほし~!!」 「「彼氏ほし~‼」」 学校に行けば幸子と晴奈が2人椅子にダラッと座り、唱え事のように1日に何度も唱えていた。 「由香はいいね~1年も一緒なのにラブラブで❗」 幸子が羨ましそうに、携帯片手に彼氏とメールする由香を見つめる。 「秘訣は⁉」 横から晴奈が入る。 なかなか彼氏と続かない晴奈にとって、ぜひとも聞きたい質問だ。 「え~……やっぱり……“夜の営み”かな!!!」 由香がニヤっと笑いながら晴奈達に微笑みかける。 「“夜の営み”って~!!おばさんみたい~‼」 幸子はケラケラと笑っている。 「由香きしょ~い❗」 晴奈も思わず吹き出した。 「は~⁉せっかく教えてあげたのにぃ~!」 そう言いながらも自分で笑っている由香。 そんなギャグセンスのある由香に、晴奈と幸子はいつも笑わされていた。
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