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それからしばらく、そんな毎日同じ生活が過ぎていた。
それなりに楽しかったものの毎日なぜか退屈だった。
晴奈にはめずらしく2ヶ月近く彼氏もいなかった。
中学の頃、「早く高校行きたい❗」なんて晴奈はいつも言っていた。
なのに変わったのは明るい髪、友達、学校だけ……。
確かに髪が明るくできるようになったのは嬉しい。
友達もみんな面白くて大好きなのに……何かつまらない。
なんで高校に入ったんだっけ……?
ちゃんとした職に就くため?
違う……。
だって授業なんて聞かずに、いつも携帯をいじってた。
中学の頃みんなが高校に入るからって、ただ流されて入っただけだった。
あの頃“高校に入らない”なんて選択はなかったんだ。
高校に行かない人なんていないくらい晴奈の通っていた中学は真面目な子が集まっていた。
晴奈が変わったのはその頃からだった。
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