36人が本棚に入れています
本棚に追加
「マジ暇~…誰かいないかな~…」
歩きながら携帯の電話帳をグルグルと回す。
「ねえっ、ちょっと」
――え?
声をかけてきたのは、可愛いようなカッコイイような顔をした童顔の男の子。
だけどどこか寂しそうな……そんな影があった。それが突然の成也(せいや)との出会いだった。
そんな出会いだったからか第一印象は“軽そうな人”
成也は2つくらい上らしい。
でも同い年くらいにしか見えなかった。
しかもヤンキーのような少し恐い雰囲気……だけど話したらすごく面白い人だった。
何か同じオーラを持っている気がして興味があったのもあり、メルアドを交換してその日は別れた。
“しょせんはナンパ”
この時、まさかこれが晴奈の人生をめまぐるしく変える運命の出会いとなるなんて、思うわけもなかった。
運命って不思議だね?
いつ巡ってくるかなんて全然わからないんだから……
ねぇ?おぼえてる?
こんな平凡な生活をしていた晴奈の前に
あなたはまるで“風”のように自然と入ってきたよね
最初のコメントを投稿しよう!