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太陽の光がポカポカと晴奈の机にさしていて、机が少し温かくなっている。
晴奈はふと空を見上げた。
その空は雲一つない綺麗な青空だった。
「綺麗だなぁ……」
晴奈はしばらく何かにふけるように見上げていた。
徐々にクラスに集まってきた人達の笑い声でふと我に返ると、晴奈は教室を見回した。
晴奈の他に2人茶色い髪をした目立つ女の子がいた。
1人は少しぽけ~とした優しそうな女の子だった。
もう1人は髪が長く、机に鏡をセットし化粧を直しているようだった。
とても可愛らしい顔の女の子だった。
これが幸子(さちこ)と由香(ゆか)との出会い。
すると担任の先生がきて、私達を廊下に“あいうえお順”に並ばせた。
体育館に行き入学式が始まり退屈な校長の話……。
朝早かった晴奈はその間に寝ようと目をつぶった。
「ねぇっ、名前なんていうの?」
目をつぶっていた晴奈に誰かが話しかけてきた。
目を開けると横に並んだ列の2つ隣の子が晴奈に話しかけている。
その子はさっきクラスで鏡に向かって化粧を直していた由香だった。
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