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「晴奈だよ!そっちは?」
「由香!!さっき教室で仲良くしたいなぁ~って思ってて声かけようとしたんだけど、外ずっと見てるから話しかけにくくて……」
「あ~ごめん!何も考えてなかったんだけどさ!」
「そ~なんだぁ~!」
入学式が終わり教室に戻ってくる頃には晴奈は由香と仲良くなっていた。
帰り際に由香と携帯の赤外線機能でメルアドを交換して、
「また明日ね~!」
と言って先に教室を出た。
校舎の下に下りると優衣が待っていた。
帰り道は「友達できた?」とかそんな話をしながら帰った。
家に着くと家には誰もいない。
小学生の頃から晴奈はいわゆる“鍵っ子”で、晴奈の親は共働きで家にいないことが当たり前だった。
べつに普通に仲は良かったし、お母さんには彼氏の話などもよくしていた。
部屋に入るなり携帯を取り出し、由香にメールを送ることにした。
『明日から仲良くしてね\(^o^)/』
送って5分もしないうちに由香からメールがきた。
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